見どころ

紅葉も格別の花の寺・勝持寺

2018-11-22

西行法師が愛でた桜から「花の寺」と呼ばれる勝持寺。春の桜が見事なことで知られていますが、秋の紅葉も格別。深まる秋に見頃を迎えた紅葉を愛でに、花の寺へ訪れてみませんか。

西山連峰の麓にたたずむ古刹

勝持寺は正式には小塩山大原院勝持寺といい、白鳳8年(679)に天武天皇の勅により役行者が創建したことに始まります。延暦10年(791)に伝教大師が桓武天皇の勅を受け、堂塔伽藍を再建。承和5年(838)には仁明天皇により49院の塔頭が建立されましたが、応仁の乱により仁王門を除き焼失し、現在の伽藍は応仁の乱後に再建されました。

 

勝持寺1
勝持寺の南門。参拝はこの南門から入る。

 

勝持寺2
書院から阿弥陀堂へ到る道は、紅葉した木々に覆われていて趣深い。

 

 

花の寺の紅葉を愛でる

鳥羽上皇に仕えていた北面の武士であった佐藤義清(のりきよ)は、勝持寺で出家し、名を西行と改めました。桜をこよなく愛した西行が植えた1本の枝垂れ桜は、後に人々から西行桜と呼ばれるように。この西行桜のほか、ソメイヨシノを中心に約100本の桜が春に境内を彩ることから、勝持寺は花の寺と呼ばれています。境内には桜と同じぐらいにもみじも多く、秋には境内が赤く染まります。

 

勝持寺3
写真の阿弥陀堂に拝観口があり、通路から隣の瑠璃光殿へ入る。瑠璃光殿には本尊の薬師如来像や金剛力士像(ともに重文)をはじめ、十二神将像や西行法師像が祀られている。

 

勝持寺4
諸病平癒の不動様として信仰される石不動明王を祀る不動堂。不動堂の左手から裏に回ることができ、不動堂裏の岩窟中に安置される石不動明王を間近で拝むことができる。

 

勝持寺 - 御朱印
西国薬師霊場の42番札所である勝持寺。霊場巡りの御朱印が授与される。
商品名:「薬師如来御朱印」300円

 

 

古刹の秋を楽しもう

春の華やかさもいいですが、秋の勝持寺の美しさも格別。歴史を重ねてきた堂塔伽藍が燃え立つ紅葉に包まれ、しっとりとした風情が漂います。それほど混雑しないので、秋の趣を静かに味わいたい人におすすめ。境内を出て仁王門へ到る参道脇の紅葉も見事です。参道の途中には紅葉名所の大原野神社へ抜ける小径があるので、ハイキングがてら紅葉狩りを楽しむのもいいですね。

 

勝持寺5
苔むした石灯籠が歴史の古さを思わせる。紅葉に包まれる秋は、古刹の静寂な趣がひときわ感じられる。

 

勝持寺6
鐘楼堂は、秋は紅葉、春は桜に包まれる。鐘楼堂の傍らには西行桜が植わっている。

 

勝持寺7
応仁の乱の兵火を逃れた、勝持寺で最も古い建物である仁王門。境内から長い参道を歩いたところにあり、かつて多くの塔頭を擁した勝持寺の規模をうかがい知ることができる。
勝持寺
寺社名 勝持寺
住所 京都市西京区大原野南春日町1194
電話番号 075-331-0601
URL http://www.shoujiji.jp/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。