一年で最も夜が長くなる冬至。冬至にかぼちゃを食べると中風にならないという民間伝承があります。寺町三条の矢田寺では毎年12月23日にかぼちゃ供養が行われ、参拝者にかぼちゃが振る舞われます。
矢田寺のかぼちゃ供養
寺町三条の矢田寺は、正式には金剛山矢田寺といい、大和国(奈良県)の矢田寺の別院として平安初期に創建されました。本尊の矢田地蔵尊は代受苦地蔵と呼ばれ、地獄で亡者を救う地蔵尊として信仰を集めています。毎年12月23日にはかぼちゃ供養が行われ、本堂前には回向(えこう)された大きなかぼちゃが供えられます。


かぼちゃを食べて中風除け
例年多くの参拝者でにぎわいを見せるかぼちゃ供養。参拝者は、本堂に供えられたかぼちゃをさすり、中風除けや諸病退散を祈願します。当日の午前10時からは1000名分のかぼちゃ炊きの接待も行われ、本堂にお参りした参拝者に、ほくほくに炊かれたかぼちゃが配られました。



持ち帰り用かぼちゃや限定御朱印も
大鍋で甘く炊かれたかぼちゃを求めて、多くの人々が列を成すかぼちゃ供養では、無料接待のかぼちゃの他に、有料で持ち帰り用のかぼちゃも用意されます。また、「南瓜炊」と書かれた、かぼちゃ供養限定の御朱印の授与もあり、参拝の締めくくりに御朱印を受け取る姿が多く見られました。

商品名:「持ち帰り用かぼちゃ炊き」500円、「ぬいぐるみ地蔵お守り」800円

商品名:「御朱印」各300円