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勝竜寺城公園8

細川ガラシャゆかりの勝竜寺城公園

細川ガラシャゆかりの勝竜寺城公園は、地元の人々に愛される桜の名所。かつて勝龍寺城の本丸があった地の歴史に思いをはせながら、満開の桜の下でのんびりと花を愛でてみませんか。

細川ガラシャゆかりの公園

JR長岡京駅から南へ10分ほど歩いたところにある勝竜寺城公園は、細川忠興とガラシャが新婚時代を過ごした勝龍寺城の跡地に整備された公園です。長岡京ガラシャ祭のフィナーレを飾る婚礼の儀の舞台にもなる公園で、園内には忠興とガラシャの像や、ガラシャおもかげの水と名付けられた水道、細川家にまつわる資料が公開されている展示室などがあります。

勝竜寺城公園1
勝竜寺城公園は昭和63年の発掘調査を経て、平成4年にオープンした。
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細川忠興とガラシャの像。
勝竜寺城公園3
ガラシャおもかげの水は、地下水を汲み上げている。かつてガラシャも喉を潤したであろう勝龍寺城の井戸水が偲ばれる。

勝竜寺城の面影をたどる

勝竜寺城公園内には、昭和63年の城跡の発掘調査で発見された遺構について記された駒札が随所に立てられています。勝龍寺城は、応仁の乱ごろから寺院の勝龍寺が臨時的な砦として使われるようになったことが起こり。戦国時代末期には恒常的な城になり、山崎の合戦では明智光秀が本陣を構えたそうです。本丸の井戸や土塁、門の跡などの駒札をたどり、在りし日の勝龍寺城の姿に思いをはせるのもいいですね。

勝竜寺城公園4
本丸の井戸跡を整備したもの。解説の駒札で発掘時の井戸の様子を見ることができる。
勝竜寺城公園5
公園の北東角には隅櫓(すみやぐら)があり、ベンチを備えた休憩スペースになっている。かつては、この隅櫓とつながる形で長屋風の建物(多門櫓)があったことが発掘調査で判明した。
勝竜寺城公園6
北門跡。かつてここに高さ2メートル超の石垣があり、立派な門が建てられていたそう。山崎の合戦で敗れた光秀は、この北門から敗走したといわれている。

満開の桜を愛でよう

勝竜寺城公園は桜名所として地元の人々に愛されています。公園を囲む土塁が桜並木になっていて、満開の頃には花見客でにぎわいを見せます。滝や小川を配した中央の庭園にも桜が植えられ、まるで公園全体が桜に包まれているよう。外堀から塀越しに見る桜も風情があります。見ごろを迎えている勝竜寺城公園で、優雅にお花見を楽しみましょう。

勝竜寺城公園7
土塁上に建つ塀に沿って通路があり、桜を愛でながら散策できる。土塁上に腰かけて花見をする人も多い。
勝竜寺城公園8
お城をかたどった管理棟は、1階が休憩室、2階が資料室になっている。休憩室からガラス越しに庭園を眺めることもできる。
勝竜寺城公園9
西側の土塁跡に上ると、桜色に染まる公園内が一望できる。

基本情報

  • 施設名
    勝竜寺城公園
    住所
    京都府長岡京市勝竜寺13番1号
    電話番号
    075-952-1146

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。