お盆の行事のクライマックス、五山送り火。お盆が近づくと、さまざまなお店から送り火をモチーフにしたお菓子が発売されます。おしゃれなデザインで、手みやげにもぴったりです。
お盆の伝統行事
お盆の期間中に帰ってこられたご先祖さまを見送る行事、五山送り火。8月16日の午後8時、東山の如意ヶ嶽に大の字の火が点けられます。そこから5分ごとに、妙法、船形、左大文字、鳥居の順に点火。五山に送り火が灯ります。この京都の夏の風物詩は、さまざまなアイテムのモチーフにもなっています。
はんなりした色合いの麩焼きせんべい
亀屋清永は、清めのお香が練り込まれた唐菓子「清浄歓喜団」で知られる老舗。8月には、五山の送り火の麩焼きせんべい「京送り火」が発売されます。ふわっと軽いせんべいに、それぞれ送り火が描かれます。口に入れるとほんのり甘く、とても上品な優しい味。軽い口当たりなので、何枚でも食べられそうです。
箱を開けると思わず歓声の上がる干菓子
小倉あんと村雨あんを巻いて、雲に乗る龍の姿を表現した「雲龍」でお馴染みの俵屋吉富は、上品な干菓子で送り火を表現。送り火を描いた麩焼きせんべいは、さっくりしています。干琥珀(かんこはく)の桔梗は色合いがきれい。シャリッとした外側と、内側のプルプルの食感がたまりません。敷き詰められた金平糖は、夏にぴったりな涼しい色合いです。
もっちりとおいしい八ッ橋入りのどら焼き
高級な和菓子もいいけれど、もっと気軽なおやつ感覚で食べたいという人におすすめなのが、井筒八ッ橋本舗のどらやき。ふっくらとした生地で、つぶあんと生八ッ橋が包まれています。ふわふわの生地と、生八ッ橋のもちもち感が絶妙にマッチ。ほどよい甘さに癒やされます。厄除けの信仰もあるという送り火をモチーフにしたお菓子で、暑い夏を乗り切りましょう。