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長楽館EC

リニューアルした「長楽館」で、明治の風に誘われる

円山公園の隣に佇む、まるで芸術品のような優麗な建物、「長楽館」。明治時代に迎賓館として建てられたこの洋館は、数多くの賓客をもてなしたと言います。そんな長楽館がこの2月にリニューアルオープン。新たな魅力の加わった長楽館を訪れました。

長楽館 - 門

長楽館 - 外観1

長楽館 - 外観2
おしゃれな洋館の入り口には、豪奢な石灯籠。和洋折衷の光景はいかにも明治時代といった風情。
長楽館 - 玄関
長楽館を建てたのは、明治時代の実業家・村井吉兵衛。玄関ドアには、村井家の家紋「三つ柏」が見える。
めくるめく建築様式の世界へ

長楽館が建てられたのは1909年。中の調度品と合わせて、京都市の有形文化財にも指定されています。ルネッサンス様式の外観を楽しんだら、いざ館内へ。ロココ、ネオ・クラシック、アール・ヌーヴォーなど、さまざまな建築様式が次々と目に飛び込んでくるさまは、さながら万華鏡のようです。

長楽館 - バルコニー

長楽館 - 階段1

長楽館 - 階段2
重厚な内装で、レッドカーペットが上品なロビー。事前に予約をすれば、館内を案内してもらえる。
長楽館 - 暖炉
暖房はなんと本物。各所に据え付けられ、屋敷全体をやさしく温めている。

長楽館 - 室内1

長楽館 - 室内2

長楽館 - 室内3

長楽館 - 室内4
館内には多くの部屋があり、それぞれ内装が違っている。その日、どの部屋に通されるかは、行ってみてのお楽しみ。
長楽館 - 文化財
部屋の中には、数多くの文化財が残っている。この螺鈿の椅子もそのうちのひとつ。喫煙用の椅子だったという。
内装だけではない、一流のもてなし

今回のリニューアルでは、天井やカーペットといった内装の一部が変更に。それだけでなく、カフェのメニューも一新されました。中でも人気なのは、目の前でデザートの仕上げを行う「ドレッサージュ」が見られるメニューや、可愛らしいウインナーコーヒー。心ときめくメニューの数々が、特別な時間を演出してくれます。

長楽館 - ウインナーコーヒー1
ウインナーコーヒーに浮かべるホイップクリームは、なんと薔薇の形。慎重にスプーンを沈めると、コーヒーに薔薇の花が咲く。

長楽館 - ウインナーコーヒー2

長楽館 - ウインナーコーヒー3

上質なワインを楽しめる、新設のワインバー

そして一番大きな変更点が、物販コーナーとワインバーの新設。旧書斎に開設された「LIBRARY BAR MADEIRA」では、世界三大酒精強化ワインのひとつ、マデイラワインを楽しむことができます。ピアノ演奏を楽しみながらいただくワインは、きっと格別なことでしょう。京都の地で100年余りの時を刻んだ「長楽館」は、少しずつ生まれ変わりながら、明治の香りを今に伝えています。

長楽館 - ワインバー
カフェとはまた違った雰囲気の「LIBRARY BAR MADEIRA」。さりげなく置かれた地球儀が、かつて国内外から賓客を迎えた長楽館にマッチしている。
長楽館 - ワイン棚
棚に並べられたワインには、「MADEIRA」のラベルが。独特のフレーバーが楽しめるマデイラワインには、世界各国に多くのファンがいる。

長楽館 - 物販1

長楽館 - 物販2
新設された物販コーナー、「CHOURAKUKAN BOUTIQUE」。奥には厨房があり、デザートが作られているところを見ることができる。

長楽館 - デザートセット

長楽館 - 円山公園
部屋の窓から外を見ると、となりには円山公園が見える。うららかな春の午後を過ごすのにぴったりの雰囲気。

基本情報

この記事を書いた人

たま
実家を出て、京都市内で暮らし始めて早2年。「一日一猫」ルールを自分に課し、日々、新たな猫がいそうな場所をうろついています。散歩が好きで、気付けば四時間ほど歩き続けていたことも。