円山公園の隣に佇む、まるで芸術品のような優麗な建物、「長楽館」。明治時代に迎賓館として建てられたこの洋館は、数多くの賓客をもてなしたと言います。そんな長楽館がこの2月にリニューアルオープン。新たな魅力の加わった長楽館を訪れました。


めくるめく建築様式の世界へ
長楽館が建てられたのは1909年。中の調度品と合わせて、京都市の有形文化財にも指定されています。ルネッサンス様式の外観を楽しんだら、いざ館内へ。ロココ、ネオ・クラシック、アール・ヌーヴォーなど、さまざまな建築様式が次々と目に飛び込んでくるさまは、さながら万華鏡のようです。




内装だけではない、一流のもてなし
今回のリニューアルでは、天井やカーペットといった内装の一部が変更に。それだけでなく、カフェのメニューも一新されました。中でも人気なのは、目の前でデザートの仕上げを行う「ドレッサージュ」が見られるメニューや、可愛らしいウインナーコーヒー。心ときめくメニューの数々が、特別な時間を演出してくれます。

上質なワインを楽しめる、新設のワインバー
そして一番大きな変更点が、物販コーナーとワインバーの新設。旧書斎に開設された「LIBRARY BAR MADEIRA」では、世界三大酒精強化ワインのひとつ、マデイラワインを楽しむことができます。ピアノ演奏を楽しみながらいただくワインは、きっと格別なことでしょう。京都の地で100年余りの時を刻んだ「長楽館」は、少しずつ生まれ変わりながら、明治の香りを今に伝えています。



