京都といえば、やはり和の文化を凝縮した「和菓子」が魅力的です。今回は、和菓子の中でも繊細な外見が美しい「練り切り」が作れる体験講座を紹介します。
さまざまな体験ができる「八つ橋庵かけはし」
練り切り体験ができるのは西京極にある「八つ橋庵かけはし」です。
練り切りをはじめ、生八つ橋やお抹茶、いちご大福作りなど、さまざまな体験講座が開催されています。
さらに、京都の食材を用いた和食料理や、お土産なども販売。京都の食文化について知りたいならぜひ立ち寄ってほしい場所です。
なお、体験講座は「八つ橋庵とししゅうやかた」「八つ橋庵しゃなり」でも行われています。
基本の餡を作っていく
今回作ったのは、「はさみきく」「おとしふみ」「つゆくさ」の3種類の練り切りです。練り切りとは、白い餡に色味を加え、形をととのえる和菓子のこと。型抜きや伸ばし棒など、専用の道具を用いて作っていきます。かけはしの体験講座では、材料や道具だけでなく、紙エプロンやおしぼりも用意してもらえるので、身ひとつで体験することができます。
3種類の形を作る前に、まずは基本となる餡などを作っていきます。
まずは、白い餡のかたまりを分割し、丸めていきます。色つけは、身体に無害な食用色素をまぜこんでいきます。黄色、緑、薄桃色の餡ができあがります。
でこぼこができないように丸める作業は、少し難易度が高いです。
練り切りの中心に入れる餡を3分割すれば、下準備は完了。
練り切りの形を整える
「はさみきく」は、薄桃色の餡を使います。餡を広げて伸ばし、黒の餡を包み込みます。丸めたあとの「はさみ」でチョキン、チョキンと花びらの形を作っていく作業は、なかなか器用さが必要です。
次に「おとしふみ」。緑の餡に白い餡を重ね、葉っぱの形に切り抜きます。葉脈なども自分で入れていきます。黒い餡を、はみ出るくらいに葉っぱ型の餡で包めば完成です。
最後に作ったのは「つゆくさ」です。つゆくさは「はさみきく」と「おとしふみ」で余った餡を使います。こし器でそぼろのようにした3色の餡を箸でつまみ、黒い餡の周りに飾り付けていきます。つくゆさは、他の練り切りよりも簡単に作れます。
できあがった3つの練り切りを、それぞれのケースに詰めて完成。
少人数から大人数まで対応してくれる体験講座
八つ橋庵の体験講座は、図解入りのテキストを使いつつ、講師の方がとてもフレンドリーに指導してくれるので、初心者でも簡単に楽しく練り切りを作ることができます。
少人数から修学旅行生やバスツアーなど、大人数にも対応しているとか。
気軽に「八つ橋庵かけはし」で和菓子作りに触れてみませんか?