1803年創業の老舗和菓子店・亀屋良長さんが、「多くの人に和菓子の世界に触れてほしい」との思いで開かれている京菓子手作り教室が、2015年9月12日にリニューアルオープンしたというので、早速体験してきました。
温もりのある和の空間で
京菓子手作り教室は、四条堀川の交差点から東へ少し進んだ北側にある本店の4階で行われます。室内は木の素材が活かされた和の空間。席に着き材料が配られると、いよいよスタートです。
季節の生菓子3種を作る
今回作るのは、「菊」「萩」「きんとん」の3種。まず「練り切り」(白餡に求肥を練り込んだもの)に色をつけます。練り切りをゆっくりと伸ばしながら、色を馴染ませていきます。
練り切りで餡を包んで形を整え、木の棒を使って線の装飾をつければ「菊」、練り切りを布巾で包んで優しく絞れば「萩」の完成。「きんとん」は裏ごしして細くした餡を、あん玉(粒あん)にまとわせます。
職人さんが実演しながら丁寧に教えてくれるので、生菓子作りが初めてでも安心です。
職人さんによるお干菓子作り
生菓子作りの後には、職人さんによるお干菓子作りの実演を見ることができます。この日は紫色に染めた和三盆に水を入れて練り、菊の型で押し固めるという、色・形ともに初秋らしい一品。
通常お干菓子は、1日空気にさらして乾燥させますが、ここではでき立てをいただけます。口の中ですっと溶けて、和三盆の甘味がふわっと広がります。
手作り生菓子をお抹茶と一緒に
最後は、手作りしたうちのきんとんを、お抹茶と一緒にいただきます。なめらかな舌触りの外側の餡と、中の粒あんの食感のバランスが絶妙で、優しい甘さがお抹茶の苦みにとてもよく合います。
もう2つの生菓子は、用意されていたパッケージに入れて持ち帰り、家でゆっくりと味わうことに。
作って、見て、味わえる京菓子手作り教室に参加して、京都の秋を楽しんでみませんか?