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こだわりと意外性を楽しむ、うめぞの茶房の「かざり羹」

2016-04-25

うめぞの茶房 - かざり羹

 

京都の甘味処である梅園は、四角いみたらし団子や、あんこたっぷりの金時氷などでよく知られる人気店です。1927(昭和2)年創業で現店主の西川葵さんは三代目。カフェにギャラリースペースを併設した、うめぞのCafé&Galleryに続いて、和菓子の新展開を仕掛けるべく、うめぞの茶房をオープンされました。西川さんが生み出す新しいスタイルの和菓子「かざり羹」を求めて足を運んできました。

うめぞの茶房があるのは北区紫野の閑静な住宅街。建勲神社や大徳寺へお参りした際の立ち寄りスポットとして人気の鞍馬口通にあります。アンティークカフェのさらさ西陣や、ものづくり体験工房の藤森寮がある並びにあるので、すぐに見つけることができます。

 

うめぞの茶房1
町家を改修したお店は落ち着いた外観。味のある看板が出迎えてくれる。

 

 

店内に入って最初に目に飛び込んでくるのがアンティークのショーケース。その中に「かざり羹」が一点ずつきれいに並べられています。

かざり羹は、小さな羊羹の上にフルーツやハーブなどがトッピングされた和菓子。ケーキと見間違えてしまうほど鮮やかな色合いで、目を楽しませてくれます。

かざり羹のベースに使われている羊羹は、わらび粉や蓮根でんぷん、寒天などを材料にして手作りされたもの。一般的な羊羹と比べると、とてもやわらかくなめらかな舌ざわりに仕上がっています。その上にのせられるトッピングも生クリームに一味、ピスタチオに柚子など、こだわりと意外性を感じさせる組み合わせです。

 

うめぞの茶房2
注文を受けてから一点ずつ手作業でトッピングされる。

 

 

うめぞの茶房3
町家独特の、趣のある階段。

 

 

うめぞの茶房4
二階はイートインスペースとなっている。

 

 

ショーケースのなかの一品一品には、トッピングされているものが具体的に書かれた商品カードが付いています。例えば、白あん、ピスタチオ、柚子をのせた「ラズベリー」、生クリーム、ほうじ茶、チャービルをのせた「レモン」など、どれも味を想像するが難しいものばかり。ショーケースをのぞきこんで散々迷った末、今回は「桜」「よもぎ」「紅茶」の三品をチョイスしてみました。

 

実際のお味は、驚くほどハイレベルに、それぞれの素材の個性が融合していました。

 

うめぞの茶房 - かざり羹 よもぎ
季節限定の「よもぎ」は、白あん、きなこ、オレンジをトッピング。よもぎ独特の苦みにオレンジの酸味と白あんの甘さが程よく馴染んだオトナの味。

 

 

うめぞの茶房 - かざり羹 桜
「桜」も季節限定の商品。塩漬けになった桜の花は、見た目のアクセントになっているだけではなく、全体の甘味をぐっと引き締めている。

 

 

うめぞの茶房 - かざり羹 紅茶
白あん、ぶどう、バラがトッピングされた「紅茶」は、白あんの甘みとぶどうの酸味の絶妙なマッチングに驚く。さらにバラの香りが加わった洗練された風味は、日本茶やコーヒーにも抜群の相性。

 

うめぞの茶房
店名 うめぞの茶房
住所 京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
電話番号 075-432-5088
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この記事を書いた人

小東けんじ
京都生まれ京都育ちなのだが、南部のはずれ出身のため「京都っぽさ」が希薄で誰にも気付かれない。
首からカメラを下げると新聞記者のおっさんにしか見えないけれど、今日も元気に都大路を東奔西走する。