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寒い冬こそ味わいたい、体の芯から温まる祇園麺処むらじの酒粕ラーメン

祇園麺処むらじ - 酒粕ラーメン1

祇園エリアに2015年にオープンした祇園麺処むらじは、鶏白湯ラーメンを味わえる人気のお店。創業以来「女性でも入りやすいオシャレな空間で、安心して一杯のラーメンを食べてもらいたい」との思いでメニューや店内空間づくりにこだわりを持って営業されています。自慢の濃厚な鶏白湯を使った鶏白塩ラーメンやつけ麺などのメニューに「香ばしお揚げと酒粕ラーメン」が2月までの期間限定で加わることになりました。

祇園麺処むらじ1
祇園巽橋からすぐの店舗入口、かわいい暖簾が目印になっている

鶏白湯に合わせるのは、佐々木蔵之介さんの実家としても知られる佐々木酒蔵特製の酒粕。粕汁を思わせる深みのある味が、ほっとする暖かさを感じさせてくれます。トッピングには京人参、聖護院大根、九条ねぎ、京水菜に加えて、北大路魯山人が愛した銘店「平野とうふ」の炙り揚げを盛り付けています。まさに京都の豊富な名水に育まれた伝統の味と伝承の技を、一度に堪能することができる一杯です。

祇園麺処むらじ - 酒粕ラーメン2
試行錯誤から生まれた鶏白湯と酒粕の見事なコラボレーション

自家製の中細ストレート麺は、甘みのあるスープにしっかりと絡んでつるつると滑らかな舌触り。炙りお揚げの香ばしい風味がアクセントになっています。ラーメンのトッピングとしては珍しい京人参、聖護院大根などの根菜もしっかりと味がしみ込んで全体にマッチしています。

祇園麺処むらじ2
二階のテーブル席はラーメン店とは思えない開放的な空間が広がる。南向きの大きな窓からは昼は明るい陽がそそぎ、夜はきらびやかな夜景が楽しめる祇園の路地を見下ろすことができる
祇園麺処むらじ - 社長の連(むらじ)さん
明るい笑顔で迎えてくれた社長の連(むらじ)さんは、一年以上の期間をかけてベースとなる鶏白湯スープを完成させたそう

2月までの冬季期間限定の酒粕ラーメンは1日20食のみ。お店は11:30から平日は深夜3時、日祝は20時までオープンしていますが、通常メニューも仕込み分が無くなり次第閉店になるので早い時間の来店がおすすめです。底冷えの厳しい京都の冬に、至極の一杯で身も心もほっとしてみませんか。

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この記事を書いた人

小東けんじ
京都生まれ京都育ちなのだが、南部のはずれ出身のため「京都っぽさ」が希薄で誰にも気付かれない。
首からカメラを下げると新聞記者のおっさんにしか見えないけれど、今日も元気に都大路を東奔西走する。