デザイナーのナガオカケンメイさんが「ロングライフデザイン」をテーマにした家具や生活雑貨を展開するD&DEPARTMENT。京都店はなんと佛光寺の境内にあります。ショップには「京都」をテーマに厳選された生活雑貨を中心に、多彩な品揃え。併設されたカフェでは、うどんや定食、喫茶メニューが楽しめます。今回はカフェで数量限定の京都定食を頂いてきました。
カフェ&ショップ&お寺

親鸞聖人を開祖とする真宗の佛光寺は、阪急烏丸駅(15番出口)から徒歩約5分、地下鉄四条駅(5番出口)から2分という好立地にあります。


都会のど真ん中にあるお寺ですが、大きく立派なお堂が2つあります。阿弥陀仏を安置する阿弥陀堂と親鸞聖人坐像を安置する大師堂。まずはお参りしてから、というのもよいかもしれません。


寺院らしく質素で手入れの行き届いた美しい空間に、カフェとショップが自然に溶け込む境内。
子どもを遊ばせる家族連れもちらほらいたり、穏やかな空気が流れます。
数量限定「京都定食」
平日の13時頃に到着すると、行列はできていないもののほぼ満席。畳のお部屋に天童木工のオシャレで座り心地のよいテーブルセット。D&DEPARTMENTらしいシンプルな家具と和のしつらえが見事に調和する癒しの空間になっています。
今回は、数量限定の「京都定食」(ドリンク&デザート付き)を頂きました。

まずは、ふわふわでジューシーな油揚げが入ったお味噌汁(京風のお出しがきいている)と京都大原の老舗「志ば久」のこだわりのお漬物でご飯を。京都の料理には欠かせない山椒の食欲をそそる風味、パリッと香ばしい焼き目がおいしい鶏肉の照り焼きで、さらにご飯が進みます。
九条葱の入ったポテトサラダにも、しば漬けが。この意外な組み合わせもクセになる美味しさでした。
食後は煎茶と抹茶のアイスクリーム。ほどよい甘みと抹茶の風味、爽やかな味わいの煎茶でスッキリとした食後の余韻に。
ちなみに、「志ば久」のしば漬けで使用される紫蘇は自家採種というこだわり。美しい大原の土地で丁寧に作られたお漬物はショップでも買うことができます。
ショップには、生活雑貨を中心に、京都の乾物から民芸品、陶器、柳宗理のカトラリーまで、新旧を問わず、多彩な品揃え。さらに、小上がりになったスペースには、出版やイベント企画までこなす、左京区浄土寺にある古書店「ホホホ座」のセレクトの本たちが並びます。
定食の一品一品からショップ内のアイテム一点一点まで、素朴かつシンプルでも、飽きのこない逸品ばかり。ここにくれば、お寺さんの境内で、デザインの優れたものと美味しいものを通じて「京都らしさ」が楽しめます。