「ある季節の終わりの日」を表す節分ですが、現在では、冬の終わりである2月3日のみをそう呼ぶようになりました。左京区にある吉田神社では、毎年2月2日から4日にかけて「節分祭」が行われます。室町時代から続くと言われる節分祭で、厄除けと家内安全を祈願してきました。
これぞ「ハレの日」、にぎわう露店の数々
吉田神社があるのは、東一条通の突き当たりです。すぐ隣には京都大学の正門があり、普段は学生たちがせわしなく行き交っています。そんな東一条通も、この日ばかりはまるで違う場所のよう。800以上にもおよぶ露店がひしめきあい、まさに祭といった風情です。
末社にもお参り。火鉢でゆっくり休憩
吉田神社の付近や境内には、摂末社(せつまつしゃ)と呼ばれる小さな神社がたくさんあります。その中のひとつ菓祖神社では、豆菓子と豆茶の接待を受けることができます。火鉢のやさしい温もりに包まれると、心がほっと落ち着きます。
これまでのご加護に感謝。「火炉祭」のお焚き上げ
節分祭で執り行われる行事のうち、いちばん有名なのが「火炉祭(かろさい)」。古いお札や縁起物に宿った神様をいったん御幣(ごへい)に移し、それを燃やすことでお帰りいただくという儀式です。この火に当たると、一年間を幸福に過ごせると言われています。
当たるといいな、抽選つき福豆
火炉祭が行われている近くでは、福豆の授与があります。この福豆には抽選券がついており、様々な賞品が当たるとのこと。桐箪笥や京人形といったユニークな賞品が多いのも魅力です。