2月3日は節分の日。市内各地の社寺で、豆撒きなど様々な節分行事が開催されます。岡崎エリアの人気観光地の一つである平安神宮の節分祭を、一足先に紹介します。
平安時代の節分儀式を再現した「大儺之儀」
「節分」とは本来、季節の分かれ目となる立春・立夏・立秋・立冬の前日のことです。中でも立春は新たな年を迎える節目として大晦日と同様に大切にされ、特に立春の前の日を「節分」とするようになったのだとか。平安時代の宮中では、節分に「追儺(ついな)」や「鬼やらい」といった祓いの儀式が行われていました。
平安神宮の節分祭では、その追儺式の作法や祭具などを忠実に再現した大儺之儀(だいなのぎ)が行われます。四つの金色の目が特徴的な方相氏が登場し、矛と盾を打ち鳴らしながら「鬼やろう」と叫び、邪鬼を祓っていくのです。
邪鬼による迫力のある「鬼の舞」
大儺之儀が終わると、いよいよ邪鬼たちが表れて「鬼の舞」が始まります。大儺之儀で払われずに残った邪鬼たちが応天門から侵入し、境内を暴れてまわります。邪鬼が参拝者の近くまで来て、驚かすような仕草をすることも。そして大極殿へと向かい、力強く迫力ある舞を披露するのです。
鬼は外!福は内!
威勢のいい掛け声と共に、市民代表による打豆が始まります。暴れまわっていた邪鬼は次々と追いやられ、応天門が閉じられます。その後は大極殿で、地元知名士や年男・年女による福豆撒きが行われます。除災招福の祈祷がされた福豆を手に入れ、食べて一年の健康を祈りましょう。