もっとキレイになりたい、あの人と結ばれたい、女性の願いは尽きませんね。いつも多くの人で賑わう八坂神社には、舞妓さんや美容関係者も多く訪れるという、美の神様を祀る美御前社(うつくしごぜんしゃ)があります。
「祇園さん」と親しまれる八坂神社
朱塗りの西楼門が鮮やかな八坂神社。7月の祇園祭は、平安時代に京都をはじめ日本各地で疫病が大流行したとき、疫病退散の祭りを行ったことが起源といわれています。
イザナギとイザナミの息子である素戔嗚尊(すさのおのみこと)、ヤマタノオロチから命を救われて妻となった櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)と、その子どもたちが祀られています。
まずは「縁結びの神」大国主社で良縁を祈願
西楼門から入ってすぐの大国主社は、出雲大社の大国主命を祭神としています。大国主命といえば、因幡の白うさぎを助けたやさしい神様。出雲では「神在月」と呼ばれる10月に、出雲に集まる日本中の神様を取りまとめて縁結びの会議を開くため、大国主命は縁結びの神様といわれています。
本殿の参拝を終えて美御前社へ向かう途中、大神宮社の前に「祇園神水」があります。本殿床下にある池と同じ水脈の水なので、神様の力をいただける「力水」とも呼ばれています。この水を飲んでから美御前社に参拝すると美人になれる、という説もありますが、「飲用水ではありません」と明記されていました。
女神のように、心から美しくなろう
美御前社には、多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の3人の女神が祀られています。中でも市杵島比売命は、七福神の弁財天でもあり、美しさの神様として知られています。