「麦酒は麦茶みたいなもの」が口癖のライター麦子が、ほろ酔い(ときにへべれけ)を求めて彷徨う、京都の酒場探訪です。
「氷彩のグラスでお酒を出しているところにハズレなし」。呑み友の熱い言葉を受けてやってきたのが、阪急大宮駅前の鳥居ビルにある「ふる里」。
大宮は気になるお店が多すぎてなかなか攻められていないのだが、ここは40年続く居酒屋。
カウンター10席と座敷4卓のお店で、歌謡曲が流れ、壁にはメニューがペタペタと貼ってある。渋い。
こちらのビールはサッポロ、生ビールは520円。
150種あるメニューに胸が躍る
○かわはぎのフライ、鰆の味噌漬け 各300円
まずは立派なお通し。前日の残り物をアレンジした的なお通しではないところに好感が持てる。
早くもフライものが出てきたので、揚げものの注文は控える。150種もあるメニューの中から4品を注文。
○「たこぶつ」470円
この日は半夏生だったので、せっかくだからたこを食べる。
生たこではなかったけれど、火を入れすぎず、いい具合だった。
○「はも柳川」670円
7月、祇園祭シーズンといえば鱧。この日は落としではなく、あえて柳川をチョイス。
割下と鱧、卵が絡んで口福絶頂。空調のきいた部屋で食べるお鍋もいい。お酒が進む。
○蒸し鶏セロリサラダ
セロリのシャキシャキ感とやわらかな蒸し鶏が想像以上に好相性。あまりにおいしかったので、後日自宅で作ったほどだ。ビール2杯が空いたので、たまにしか飲まない梅酒をオーダー。
哀愁漂う氷彩のグラス
○「梅酒ソーダ割」470円
おまちかね! 氷彩のグラスで登場。焼鳥盛合わせと共にいただく。
梅酒の割合が多くソーダが少なめ、得した気分になる。友人はウーロン杯を頼んでいたが「こんなに濃いウーロン杯を久しぶりに呑んだ」とのこと。お酒が濃い居酒屋さん、愛してます。
妙齢の常連さんが多く、カウンターのお客さんとも談笑できて楽しい夜だった。お客さんの助言で最近お手洗いを改装したとか。年季の入ったこの雰囲気に美しいお手洗い完備とは、好感度が2倍増になったのは言わずもがな。
ラストオーダー24:50で1:20閉店、目の前が駅、料理もお酒もおいしくて種類も豊富。
次回はカウンターにチャレンジしようと思う。