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しょうざん庭園6

洛北の「しょうざん庭園」で、花菖蒲を楽しむ

左大文字で知られる大北山の麓に広がる「しょうざんリゾート京都」。敷地内には四季折々の風景が見られる「しょうざん庭園」があり、花菖蒲がちょうど見頃を迎えています。

自然と伝統文化に育まれた場所

「しょうざんリゾート京都」は、結婚式場に会員制ホテル、料亭や織物工芸館などを備えた複合リゾート施設です。江戸時代の初めに、芸術家で琳派の創始者でもある本阿弥光悦が、この地に芸術家を集めて光悦村を開きました。昭和になり、呉服商の松山政雄が「花と緑の観光工場」として庭園を整備し貴重な建造物を移築。一般に公開したのが始まりと言われています。

併設する「光悦芸術村 茶花園」では友禅染の実演や山野草のいけ花教室などが行われ、和の文化に触れられるのも魅力です。

しょうざん庭園1
金閣寺を北へ進むと、しょうざんリゾートの南門が見えてくる
しょうざん庭園2
庭園の北側にある茶花園では、盆栽や茶花の苗、竹筆などが販売されていた

趣向を凝らした庭園を散策

しょうざん庭園は、約3万5千坪の広さを誇る日本庭園。北庭は鮮やかな苔に覆われ、北山台杉が立ち並びます。中には樹齢数百年のものもあり、力強く枝を広げる様子は圧巻です。

しばらく歩くと、風格ある佇まいの迎賓館「峰玉亭(ほうぎょくてい)」が見えてきます。その前に広がるのは、鷹峯の山々を借景にした雄大な景色。近くには古い酒樽を利用したユニークな茶室に、裏千家宗匠の玄々斎が設計した「聴松庵(ちょうしょうあん)」も見られます。

しょうざん庭園3
青みを帯びた紀州石と京都名産の北山台杉が配置されていた
しょうざん庭園4
市内からほど近い場所にありながら、見事な景色が楽しめる
しょうざん庭園5
酒樽を利用した茶室は、丸いフォルムが印象的

水辺を彩る花菖蒲

池の周りには、たくさんの花菖蒲が咲いていました。白や紫の大ぶりな花は、爽やかな木々の緑によく映えます。池の畔に座って、ゆっくりと眺めてみましょう。2019年は6月9日(日)まで、花菖蒲と一緒に御食事や聞香体験などができる「華しょうぶの会」も開催されています。

6月中旬になると、紙屋川沿いで紫陽花が見頃を迎えます。風情ある庭園で、初夏の花を楽しんでみませんか?

しょうざん庭園6
池を囲むように咲く花菖蒲。池の畔の「峰玉亭」は、「華しょうぶの会」で特別に見学することができる
しょうざん庭園7
まだ蕾のものもあり、もうしばらく楽しめそう
しょうざん庭園8
敷地の西側を流れる紙屋川沿いでは、紫陽花が咲き始めていた

基本情報

  • 施設名
    しょうざんリゾート京都 しょうざん庭園
    住所
    京都市北区衣笠鏡石町47
    電話番号
    075-491-5101
    URL
    http://www.shozan.co.jp/

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。