2015年も残すところあと少し。年の暮れから新年にかけて寺社仏閣では様々な行事が行われています。その一つ、世界遺産・東寺の「終い弘法」に行ってきました。
毎月21日の弘法さん
東寺では、毎月21日が「弘法さん」と呼ばれる縁日(弘法市)です。21日は弘法大師空海の月命日。「御影供(みえいく)」という報恩感謝の供養が行われ、それに合わせて境内では多くの露店が出て賑わいます。
弘法さんの歴史は古く、なんと1239年から毎月開催されているのだとか。骨董品や古着などを中心に、1200ほどの露店が並びます。お気に入りの1品を探したり雰囲気を楽しんだりと、気軽に訪れてほしい縁日です。
師走の終い弘法
年内最後の12月21日の弘法さんは「終い弘法」と呼ばれ、特に賑わいを見せます。人気の秘密はお正月用の食材や縁起物。その活気は市場さながらです。露店には数の子や新巻鮭などのおせち料理に欠かせない食材から、松や葉ボタンといったお正月飾り、来年の干支の猿をあしらった品がずらりと並びます。
あちこちの露店をまわり、お正月の準備をする人の姿が。ふと顔を上げると五重の塔が間近に見え、京都らしい趣を感じられるのも弘法さんならではの魅力です。