京都の数ある観光地の中でも、伏見稲荷大社は特に人気のスポット。その御祭神が鎮座する、稲荷山をぐるりと回るお山めぐりには、不思議でおもしろい見どころがいっぱいなのです。
全国のお稲荷さんの総本宮
「お稲荷さん」の愛称で親しまれている神社は、全国で3万社ほどあり、伏見稲荷大社はその総本宮です。1300年ほど前に、御祭神の稲荷大神が稲荷山に鎮座したのが始まりとされ、稲荷山にはたくさんのお社があります。お山めぐりは鳥居の連なる参道を進み、2時間ほどかけて様々なお社を回るものです。
京都市内を一望できる四ツ辻へ
千本鳥居を通り、お山めぐりのスタートです。千本鳥居をくぐり抜けると、まず奥社奉拝所に着きます。ここには「おもかる石」という、持ち上げた時に重いと感じるか軽いと感じるかで、願い事の成否を占う石があります。ぜひチャレンジしてみましょう。
先へ進むと木々が生い茂り、だんだんと山らしい景色に。熊鷹社と新池を通り、茶店が集まる三ツ辻を過ぎると、400段もの石段が続きます。途中不思議な瓢箪型の大松大神塚を見ながら石段を上ると、四ツ辻に到着です。
頂上の一ノ峰上社を目指して
四ツ辻では道が二手に分かれています。正式なのは右回りですが、体力に自信のない方は登りが緩やかな左回りがおすすめです。
右回りで進んでいくと、目の病が良くなるなどのご利益があるという眼力社が、さらに進むと御膳谷奉拝所が見えてきます。印象的な手水の狐や狛馬はぜひ見ておきましょう。その先には、万病平癒などのご利益があるという薬力社が見えてきます。お休み処の薬力亭の健康たまごをいただきながら、ちょっと一息。かつて名刀を鍛えるのに用いられたという御劔社(みつるぎしゃ)を過ぎ、石段を上りきると、ようやく頂上の一ノ峰上社です。
お山めぐりも終盤に
末広大神を祀る一ノ峰上社を過ぎると、ようやく下り道に。二ノ峰社には富士山の溶岩が使われているという台座があり、その手前に可愛らしい親子の狛犬を見ることができます。また一ノ峰上社や二ノ峰社では、自由におみくじを引くことができます。引いた番号をおみくじボードで確認する形式で、大大吉や吉凶相合など32番17種に分かれています。間ノ峰荷田社と三ノ峰下社を過ぎ、二手に分かれていた四ツ辻に戻るとお山めぐりは終了です。
稲荷山にはまだまだ見どころがあります。お山めぐりで、いろいろな見どころを探してみませんか?