足腰の守護神として、全国から参拝者が訪れる護王神社。毎月21日には「足腰祭」が行われます。
神の使い、狛いのししが見守る「いのしし神社」
護王神社では、平安京の都づくりに貢献した和気清麻呂をお祀りしています。奈良時代の末、皇位を奪おうとした僧で法王の弓削道鏡の野望を阻止した清麻呂。道鏡の怒りを買って足の腱を切られ、九州の山奥に流刑になりました。さらに道鏡の放った刺客に襲われます。

すると、どこからともなく300頭ものいのししが現れて、刺客から守ってくれたのです。いのししたちは宇佐八幡への道を案内し、清麻呂が参拝を終えると去っていきました。ふと気がつくと、立つことさえできなかった足はすっかり治って、歩けるようになっていたと伝えられています。



足腰丈夫を願う一対の亥串
和気清麻呂といのししの故事から、護王神社は足腰の守護神として広く崇敬されています。けがや病気に悩む人、スポーツ選手など多くの人が、足腰の健康を祈願しています。



御千度車を回して祈願
「足腰祭」は、和気清麻呂の命日である毎月21日の15時から。参列者は祈願祭の後、宮司に続いて表門前の御千度車を回し、足腰の大御守りの下をくぐって、足腰の健康安全を祈願します。祈願料は不要で、誰でも自由に参列できます。

