見どころ

働く女性の守り神!折上稲荷神社の「折上稲荷祭」

2018-06-04

山科区にある、「伏見稲荷大社の奥の宮」とも呼ばれる折上稲荷神社。古くから働く女性の守り神として信仰を集め、今も多くの女性が訪れます。そんな折上稲荷神社の最大のお祭り、「折上稲荷祭」を紹介します。

最古の稲荷神社である折上稲荷神社

折上稲荷神社は、伏見稲荷大社と並ぶ最古の稲荷神社。711年に稲荷山に稲荷大神が降臨する際、折上の森にも降り立ったことが始まりと言われています。伏見稲荷大社とは、聖地と聖地を結ぶレイラインで繋がっていることから、「伏見稲荷大社の奥の宮」と呼ばれることも。境内には折神稲荷大神が降り立った根元地で、約1500年前の「稲荷塚」が見られます

 

折上稲荷神社1
折上稲荷神社へは、京阪バス「折上神社前」から歩いてすぐ

 

折上稲荷神社 - 稲荷塚
稲荷塚には、様々なご利益がある28の社や石などが点在していて、「稲荷塚ご利益めぐり」ができるようになっている

 

折上稲荷神社 - 授け脳
稲荷塚にある、まるで人間の脳のように見える木のコブの「お稲荷さんの授け脳」。撫でると、ストレスを溜めない健康な脳を得られるそう

 

三九郎稲荷神社(折上稲荷神社)
摂社の三九郎稲荷神社は、人間の三大苦労(人間関係・健康・お金)を取り除く神様が祀られている

 

 

江戸時代から働く女性を守り続けて

働く女性の守り神として信仰を集めるようになったのは、江戸時代末のことです。孝明天皇に仕える女官が相次いで病気になったため、折上稲荷神社で祈祷を行うと奇跡的に回復。「これからも女官たちが元気で働いてくれるように」と天皇は長命箸を奉納されました。以来「折り紙付きのご利益」と評判になり、多くの女性に信仰されるようになったのです。

 

折上稲荷神社 - 腰かけ石
江戸時代の女官・長橋御局様が御礼参りの時に腰かけた石。座ると女性が幸せになれると言い伝えがある

 

折上稲荷神社 - ひょうたん大神
祇園の舞妓さんでアメリカの財閥に嫁いだ、「モルガンお雪」が熱心に参拝していた神様。玉の輿や良縁のご利益があると言われている

 

 

女性も神輿を担ぐ折上稲荷祭

毎年6月の第一日曜日には、「折上稲荷祭」が行われています。年に一度、神様が神輿で氏子地区を巡行する大切なお祭り。元気いっぱいの子ども神輿と、大人が担ぎ手の迫力ある神輿が登場します。

午後1時半頃から神事が行われ、神輿に神霊が遷されます。まずは、子ども神輿が氏子地区へ。続いて、大きな神輿がたくさんの担ぎ手によって持ちあげられ、境内を回って差し上げを披露します。女人禁制の多い担ぎ手の中に女性が見られるのは、「働く女性の守り神」の折上稲荷神社ならではかもしれません。

 

折上稲荷祭(折上稲荷神社)- 神事
神輿の扉が開かれ、神職が本殿から神霊を遷していた

 

折上稲荷祭(折上稲荷神社)- 子ども神輿
子どもの神輿は、摂社の三九郎稲荷神社の神輿。きつねの面をつけた子どもたちが綱を引いていた

 

折上稲荷祭(折上稲荷神社)- 神輿1
神輿は境内を3周し、本殿前に来ると差し上げを披露する

 

折上稲荷祭(折上稲荷神社)- 神輿2
神輿は氏子地区を巡行し、夕刻に再び神社へ戻る

 

 

ご利益が倍増する限定のお守りも

折上稲荷神社には、折り紙で作られた可愛らしいきつね守りがあります。一つ一つ神職の方が折り上げたもの。普段は、商売繁盛などのご利益がある「金のおきつね」と、災難除けなどのご利益ある「銀のおきつね」の二種類があります。そして折上稲荷祭の宵山と祭当日の2日間のみ、朱色の「稲荷祭おきつね」が授与されます。金や銀のきつね守りの何倍ものご利益があるとされ、今年も多くの人がこのお守りを授かっていました。

 

折上稲荷祭(折上稲荷神社)- 稲荷祭おきつね
全てのご利益が数倍になる「稲荷祭おきつね」。朱色と金色の紙を合わせて、折り上げられている

 

折上稲荷神社2
稲荷祭では特別に本殿の扉が開かれ、鈴の緒を通じて祈ることができる
折上稲荷神社
寺社名 折上稲荷神社
住所 京都市山科区西野山中臣町25
電話番号 075-581-1834
URL https://origami-inari.jp/