2019年の干支は亥(いのしし)。京都にはいくつかの猪ゆかりの寺があります。摩利支天(まりしてん)さんの愛称で親しまれている禅居庵は、たくさんの猪が見られる、亥年にぴったりのスポットです。
摩利支天に護られている禅居庵
禅居庵は、臨済宗建仁寺派の大本山である建仁寺の塔頭です。鎌倉時代後期に武将の小笠原貞宗によって創建され、建仁寺第23世の清拙正澄(せいせつしょうちょう)禅師が晩年を過ごしました。
境内の一角には、摩利支天堂があります。摩利支天は古くから仏法を護る善神として大切にされ、禅居庵の鎮守として祀られているのです。開運・勝利のご利益をはじめ、七頭の猪の上に座るその姿から亥年の守り神としても信仰を集めています。
たくさんの猪に囲まれて
禅居庵の山門をくぐり、趣ある「ゆずりあいの道」を通って摩利支天堂へ。お堂の近くでは、3対の狛犬ならぬ狛猪が出迎えてくれます。
猪の口から水が注がれている手水舎で身を清め参拝。亥年の今年は1月31日まで、秘仏の摩利支尊天像が特別にご開帳されています。
参拝を終えてふと屋根の辺りを見上げると、そこにも猪の姿が。探してみると、まだまだ見つかるかもしれません。
猪づくしの授与品もチェック
お堂の西側には、大きな猪像があります。その下にいるのは、可愛らしい小さな猪たち。これは「亥おみくじ」で、おみくじを引いた後に参拝者が願い事などを書いて並べていくようです。また絵馬所には猪の絵馬がずらり。開運勝利のご利益を得ようと、たくさんの人が奉納していました。
個性豊かな猪に会いに、禅居庵を訪れてみませんか?