いつの季節も観光客でにぎわう嵐山。でも、ほんの少し歩いただけで雰囲気が一転し、人気が無くなる場所があります。そこに隠れ家のように佇むのが「松籟庵」です。
まず嵐山の絶景に舌鼓
店内に足を踏み入れると、窓一面に広がる、まるで一枚の大きな屏風絵のような景観に目を奪われます。大堰川の流れと、嵐山の四季折々の景色の移ろい、そして書道家である女将の書も愛でることのできる贅沢な空間です。
お料理は、目にも体にも優しいものばかり
お昼の一番人気は「松葉(しょうよう)」。雪塩でいただく先付けを始め豆腐づくしで、すべて嵯峨豆腐「森嘉」のものです。
八寸盛りは、美しくて季節感たっぷり。南瓜のゼリーよせやごま豆腐の田楽、「畑のキャビア」と呼ばれるとんぶりなど、からだに優しいごちそうを味わえます。
つづいて京風湯葉や、出汁の効いたつゆで揚げ出し豆腐をいただいて、ご飯と香の物が出てくる頃にはお腹がいっぱいになります。
平日は17時で閉店、夜の営業は金~日曜、祝日のみです。食事はコースでお昼は3800円~、夜は6300円~(いずれも税別)。観光シーズンには予約がおすすめです。