京都で気軽にイタリアンを楽しみたい人におススメな店が、ここ。昨年(2015年)12月にオープンしたばかりだが、 しっかり食べても財布に優しく、食堂感覚で普段使いできる店だ。
アラカルトで多彩な料理を味わう
元小学校の塀の向かいに、いくつかの店と並んであるのが、「オステリア センプレ」。オーナーシェフは奈良県出身で、カウンターやテーブルに吉野杉が使われ、食材にも奈良県産のものが多いそうだ。料理はいろいろ珍しいものもあり、コースよりは食べたいものをチョイスするアラカルトがおススメ。
どの料理も味は逸品
今回はフランス産鴨の胸肉のローストをメインに、サワラのレアグリル、蛤の白ワイン蒸しなどを頼んだ。鴨肉はクセがあるのだが、ここのはおいしく食べられた。サワラ、蛤の味付けもよい。4品目の新タマネギとブロッコリーのオーブン焼き モルタデッラ添えは、奈良でとれた新タマネギとブロッコリーを使った、この店ならではの一品。イタリア産ボローニャソーセージのモルタデッラと絶妙のハーモニーで、思わずワインも進む。
締めに2種類のパスタを堪能
パスタは2種類頼んだ。1つはシラスのスパゲッティシチリア風、もう1つはスパゲッティカレッティエーラ。どちらもイタリアの家庭料理を代表するパスタである。シチリア風はアンチョビとパン粉の風味が淡白なシラスとマッチし、カレッティエーラはにんにくを効かせたトマトソースと唐辛子がパスタになじみ、どちらもおいしくいただいた。