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久多EC

秘境・久多で北山友禅菊を楽しむ

左京区最北端に位置し、豊かな自然が魅力の久多。人口80人ほどの小さな集落には、昔ながらの風景が広がっています。毎年7月~8月にかけて、北山友禅菊が集落を彩ります。

山深い場所にある久多の集落へ

京都市中心部から、鯖街道を車で走ること約80分。山間の静かな久多の集落に到着します。公共交通機関はなく、大自然に抱かれたまさに秘境と呼べる地域。関西では珍しい高層湿原の「八丁平」が広がり、渓流沿いにはいくつかのキャンプ場があります。アユやアマゴが釣れると、釣りを楽しみに訪れる人も多いようです。

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集落の東側にあるキャンプ場。夏休みには親子連れらでにぎわう
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久多川では毎年「アマゴ釣り大会」が開催されている

のどかな集落を散策

久多は5つの集落から成り、その中心には久多川が流れています。キャンプ場から川に沿って進むと、中の町の志古淵(しこぶち)神社が見えてきました。お正月の「弓はじめ」や8月の「花笠踊り」などの伝統的な行事が行われています。

北山友禅菊が見られるのは、中の町や宮の町。宮の町では、かやぶき屋根の家を背景にした風情ある景色を楽しむことができます。

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山に囲まれ豪雪地帯の久多。雪に備えたとんがり屋根の家が印象的
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久多の産土神(うぶすながみ)を祀る志古淵神社。安曇川流域には「シコブチ」と名の付く神社が複数ある

夏を彩る北山友禅菊

北山友禅菊は、久多でしか見ることのできない貴重な花です。自生していた菊科の花を、京都大学農学部などの協力で品種改良。地域の人々に大切に育てられ、夏の風物詩となっています。

宮の町の西側では、雄大な山々とかやぶき屋根の家を背景に、色鮮やかな花々が咲き乱れていました。花は摘み取って持ち帰ることもできます。里山の夏の風景を楽しみに、久多を訪れてみませんか?

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2018年は7月下旬に見頃に。カメラを持って訪れる人の姿もあった
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薄紫色をした清楚な印象の北山友禅菊
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摘み取り用の区画が設けられ、10本200円(2018年の情報)で持ち帰れるようになっていた

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この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。