萩は9月中旬から10月初旬の初秋に見頃を迎える秋の七草の一つ。京都にもいくつか萩の名所があり、その中でも特に素晴らしいとされているのが梨木神社です。その萩を愛でる萩まつりが、2015年は9月19日(土)から23日(秋分の日)まで開催されます。
「萩の宮」と呼ばれる梨木神社
梨木神社は、明治維新の功労者である三條実萬(さねつむ)とその子の実美(さねとみ)を御祭神として祀り、その邸宅跡に明治18年に造営された比較的新しい神社です。
境内には7種類の萩が約500株植えられ、紅白の可愛らしい萩が咲き乱れる様子はまさに「萩の宮」といった雰囲気です。
萩まつりの見どころ
萩まつりでは、紅白の萩の花と鈴虫が奉納される祭典のほか、様々な催しものが行われます。初日の19日には「府市民俳句大会」が開催され、そこで詠まれた句は短冊に書かれて萩の枝に飾られます。萩と一緒に句を見て歩くのも一つの楽しみ方です。
また拝殿では献花式をはじめ居合抜刀術や弓術の披露、狂言や日舞、箏や尺八などの奉納が連日行われます。いつ訪れても素晴らしい催しものを楽しめることでしょう。
萩を愛でながらお抹茶を
萩まつりの期間中は、抹茶席が設けられています。
梨木神社は京都三名水の一つ「染井の水」が境内に湧いており、今も涸れずに残っているのはこの染井の水だけ。まろやかな口当たりがお抹茶によく合うのだとか。萩を楽しみながらいただくお抹茶は、きっと格別なことでしょう。
今年の秋の連休に、萩まつりはいかがですか?