三方を山に囲まれた、盆地にある京都市。その山々を巡る「京都一周トレイル」は、4つのコース、全長約80㎞で、自然を満喫しながら歴史や文化にも触れることができます。西山コースは、清滝から苔寺谷まで続く10.7㎞。今回はスタート地点の清滝から、鳥居本までを紹介します。
始まりは愛宕山麓の清滝から
京都の北西にある愛宕山には、火伏せの神様を祀る愛宕神社が鎮座しています。その山麓で、宿場町として栄えていたのが清滝。豊かな自然に囲まれ、初夏にはゲンジボタル、秋には美しい紅葉が見られるスポットです。
清滝のバス停から急な坂道を下ると、朱色の渡猿橋が見えてきます。橋のたもとには「西山1」の標識が。遊歩道に降りて、清滝川の流れに沿って歩きます。
紅葉の金鈴峡(きんれいきょう)を散策
清滝から落合橋までは、金鈴峡と呼ばれる場所。紅葉の名所で、この時期にはたくさんの人がハイキングに訪れます。川沿いを歩き始めると、すぐに小さな橋に差し掛かります。右岸へ橋を渡り、木々に覆われた道へ。「西山3」の標識近くには、滝が見られました。足元に気をつけながら岩場を進み階段を上ると、落合橋に到着です。
保津峡から鳥居本へ
落合橋からは舗装路になります。トンネルを抜けて横道を曲がると、保津峡を一望できる展望所がありました。雄大な渓谷の景色を堪能してみましょう。展望所から再び落合橋まで戻ると、六丁峠の上りが始まります。
保津峡の景色を楽しみながら曲がりくねった道を上りきると、「六丁峠」の標識があります。そこからは下り道。嵯峨天皇皇后の嵯峨陵へと向かう登拝路を過ぎると、鳥居本に着きます。
清滝から鳥居本までは、1時間半ほどの道のりです。