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時代祭EC

京都三大祭のラストを飾る時代祭 
平成27年10月22日(小雨決行・雨天順延)

時代祭1

平安遷都へと時代を逆戻りする行列

春の葵祭、夏の祇園祭、そして秋に都大路を彩るのが時代祭です。

毎年10月22日、各時代の衣装に身を包んだ約2000人が正午に京都御所を出発し、平安神宮までを行列します。

時代祭2
行列を先導する騎馬警官。今年からは検非違使(けびいし)をイメージした和装で登場するので注目!

時代祭の歴史は三大祭の中では最も浅く、明治28(1895)年、平安遷都1100年を記念して平安京を創始した桓武天皇を祭神とする平安神宮が創建され、その祭礼として始まりました。

第1回は10月25日、平安時代から現代(明治維新)へと進む形での行列でしたが、翌29年からは桓武天皇が平安京に入られた10月22日に、明治から平安へと時代を逆行する今と同じ形で行なわれています。

当初は6列でしたが、時代とともに列が追加され、今は20列、2kmにわたる壮大な行列となっています。

長らくなかった室町時代

行列は、まずは近過去である維新直後、官軍としていち早く参加した「山国隊」の姿に倣った「維新勤王隊」の笛の音から始まります。

時代祭3
勤王隊が掲げるのは官軍の証である錦の御旗

そこから時代は維新志士列、徳川城使上洛列、江戸時代婦人列、豊公参朝列、織田公上洛列、室町幕府執政列、室町洛中風俗列、楠公上洛列、中世婦人列、城南流鏑馬列、藤原公卿参朝列、平安時代婦人列、延暦武官行進列、延暦文官参朝列と下っていき、祭りの本体である神幸列をはさみ、平安遷都の際、桓武天皇の警護にあったとされる弓箭組列で最後となります。

時代祭4
各時代の風俗が色濃く出る「婦人列」は行列の華

この行列のうち、最近(平成19年)加わったのが、「室町幕府執政列」と「室町洛中風俗列」。多くの文化が花開いた室町時代の行列を望む声は高かったのですが、後醍醐天皇と敵対した足利尊氏が開いた時代のため、なかなか認められなかったのです。ちなみに、人気の高い新選組がいないのも “朝敵”であるためです。

有職故実にのっとった絢爛な衣装、華やかな謡や踊りを堪能するのもいいし、各時代を代表する人物の名を見ながら、そんな歴史的背景も楽しんでみてください。

【行列の先頭予定時刻】※時間はあくまで目安で前後する場合があります

京都御所 建礼門前(12:00)→ 烏丸丸太町(12:30)→ 烏丸御池(13:00)→ 河原町御池(13:20)→ 三条大橋(13:40)→ 東山三条(14:00)→ 三条神宮道(14:15)→ 平安神宮(14:30)