京都には郊外にも紅葉の名所が多くあります。今回は、西山の小塩山の中腹にある、金蔵寺の紅葉をお届けします。
ハイキング気分で紅葉を楽しむ
最寄りのバス停から40~50分ほど山道を歩いて金蔵寺へ。道はしっかりと整備され、要所に案内板もあるので安心です。澄んだ空気の中、山の紅葉や、登るにつれて変化する眺望を楽しむことができます。
不動堂を過ぎてやや急な道を登りきると、ひっそりと佇む金蔵寺が見えてきます。
山寺ならではの、魅力的な紅葉
金蔵寺は天台宗の古刹で、創建は718年と伝えられています。平安時代には多くの信仰を集め、今昔物語集の中にも「西岩蔵という山寺」として登場している、歴史あるお寺です。
紅葉の見どころは山門から本堂へと続く参道。一番の見頃を迎えると、色づいた木々と落ち葉に参道が覆われ、色鮮やかな世界がつくりあげられます。
自然の中の独特の静けさや凛とした空気、山全体の紅葉の景色は山寺ならでは。市内中心部とはまた違った、迫力ある紅葉が楽しめます。
見晴台で景色を楽しむ
本堂の北にある、見晴台へも行ってみましょう。金蔵寺は標高360mほどの場所にあるため、見晴台からは洛西の街並みや市内中心部までを一望することができます。天気の良い日には比叡山まで見えることも。紅葉と素晴らしい景色を一度に楽しめるのも、金蔵寺の魅力です。