東山三条にあり、「満足さん」と親しまれている満足稲荷神社。2月2日と3日には節分祭が行われ、地元の人などたくさんの参拝者でにぎわいました。
お狐さんの通り道がある満足稲荷神社
満足稲荷神社は、伏見桃山城を守護するために、豊臣秀吉が伏見稲荷大社の御祭神を勧請したことに始まります。
「小さな神社で、大きな満足。」のキャッチフレーズのとおり、境内には見どころが盛りだくさん。元御本殿を守る黒狐のコン吉とツネ松に、樹齢400年ともいわれる御神木のもちの木。磐座の岩神さんは、触った手で頭を撫でると頭が良くなり、痛いところを撫でると治るとの言い伝えがあります。そして、本殿の裏手にひっそりとあるのが狐の通り道。神の使いのお狐さんが、小さな穴から出入りしているそうです。
一万倍に増える? 御種銭の授与も
節分祭が始まると、日頃は静かな境内が参拝者でいっぱいに。本殿の隣では福引が行われていました。景品は満足稲荷神社の御紋入金杯や銀小判、お菓子など。はずれはなく、福豆もセットになっていました。
また参拝者には「御種銭」が授与されました。商売の資本に入れると商売繁昌し、財布に入れると小遣いに不自由しないのだとか。その効果は一粒万倍ともいわれています。
満足さんならではの善哉でほっこり
接待所では、善哉と飴湯が振る舞われました。善哉には焼き立てのお餅に、狐と満足の麩焼きがトッピング。透き通ったお汁に、ふっくらと炊かれた小豆がたっぷりと入っていました。「かわいい」と善哉を見て喜ぶ子どもの姿も。火鉢にあたりながら善哉をいただくと、体がぽかぽかと温まってきます。
アットホームな雰囲気の昔ながらの節分祭に、参拝者たちは “満足”な様子でした。