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大悲閣千光寺EC

嵐山の秘境!大悲閣千光寺で格別な景色を

嵐山は、連日多くの観光客で賑わう人気の観光地。その喧騒を離れた山間に、大悲閣千光寺があります。切り立った断崖に建つ観音堂からは、雄大な景色を楽しむことができるのです。

木陰の道を歩いて

大悲閣千光寺へは、渡月小橋の南側から川沿いの道を進みます。嵐山モンキーパークの入口やボート乗り場を過ぎると、人の姿はまばらに。木々が夏の日差しを遮り、時折心地の良い風が通り抜けます。保津川を行き交う屋形船や、対岸の木々の間から姿を見せるトロッコ列車を眺めながら、20分ほど歩くと大悲閣千光寺の参道が見えてきます。

渡月橋
渡月橋を背に、一本道を進む。道の途中には、住職手作りの看板がいくつか置かれている。
大悲閣千光寺への道
大悲閣千光寺へと続く木陰の道。涼しく、人の少ない午前中に訪れるのがおすすめ。
屋形船
屋形船が行き交う様子が頻繁に見られる。参道入口近くの河岸からは、渡し舟に乗って対岸へ渡ることも。
山の中腹にひっそりと佇む大悲閣千光寺

大悲閣千光寺は、大堰川(保津川)や高瀬川を開削した豪商・角倉了似によって創建されました。河川開削の際に亡くなった人々の菩提を弔うため、嵯峨にあった千光寺を移したのが始まりと言われています。参道の入口から10分ほど歩くと、鐘楼が見えてきます。そして見上げると断崖に建つ観音堂が。石段を上りきった境内には、観音堂の他に仏殿や座禅石などを見ることができます。

大悲閣千光寺 - 鐘楼
鐘楼は1人3回まで自由につくことができる。心地よい音色が山々に響き渡る。
大悲閣千光寺 - 観音堂1
断崖に建つ観音堂は、大悲閣とも呼ばれている。
大悲閣千光寺 - 境内
こぢんまりとした境内には獅子落としの音が響き、季節の草木も美しい。お抹茶をいただくこともできる。
大悲閣千光寺 - 仏殿
本堂は1959年の伊勢湾台風で大きな被害を受けて解体された。その後建てられた仏殿には、本尊の先手観音菩薩などが祀られている。
観音堂からの絶景に感動

大悲閣千光寺の一番の見どころは、観音堂から臨む嵐山の大パノラマです。眼下には新緑の山々や保津川が広がり、その先には京都の街並みが見えます。聞こえてくる川のせせらぎや蝉の声が、心を癒してくれます。春には山桜が見られたり、秋には鮮やかに染まる紅葉が山全体に見られたりと、四季折々の景色が楽しめるのも魅力。豊かな自然の中で、癒しの時間を過ごしてみませんか?

大悲閣千光寺 - 観音堂からの景色
観音堂から見た景色。 遠くには京都盆地の東側に連なる、東山三十六峰が見られる。
大悲閣千光寺 - 観音堂2
お堂では、訪れた人々がメッセージを書いたり景色を眺めたりと、思い思いに過ごしている。
大悲閣千光寺 - 双眼鏡
窓辺には双眼鏡と観光スポットが書かれたマップが置かれている。大文字山や比叡山、京都タワーや仁和寺五重塔などのスポットを探してみよう。
大悲閣千光寺 - そろばん
大悲閣千光寺はそろばん上達の寺としても知られている。お堂には長いそろばんや、そろばんで造られた塔などが飾られている。

基本情報

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。