秋も一段と深まり、いよいよ紅葉の季節。京都の各地で紅葉が始まり、多くの観光客が古都の秋を楽しんでいます。西山にある紅葉の名所・光明寺を訪れてみました。
「浄土門根元地」に建つ光明寺
光明寺は、善峰寺や楊谷寺と並ぶ西山三山の一つ。約1万8000坪の広大な境内では、四季折々の風情が楽しめます。
光明寺のある粟生の里は、浄土宗の宗祖である法然上人が初めて「お念仏」の教えを説いた「浄土門根元地」。その場所に弟子の熊谷次郎直実が念仏三昧院を建てたことが、寺の始まりと伝えられています。西山浄土宗の総本山で、境内には御影堂や阿弥陀堂、釈迦堂など33の建物が並んでいます。
表参道を進み御影堂へ
光明寺では11月11日(土)~12月6日(水)まで、紅葉の特別入山が行われています。境内の紅葉が楽しめるほか、通常非公開の寺宝も見ることができます。
総門をくぐり、長い石段が続く表参道を進みます。両脇からは、色づき始めた木々が大きく枝を伸ばしていました。石段を上ると正面に見えるのが、本堂の御影堂。真っ赤に染まったもみじが、御影堂とその隣にある阿弥陀堂を彩っていました。
樹齢150年を超える木々が並ぶ、圧巻の「もみじ参道」
御影堂から回廊を通り、釈迦如来を祀る釈迦堂(方丈)へ。釈迦堂前には白州に大小18個の石を配置した「信楽庭」が広がり、堂内では寺宝展が行われていました。
釈迦堂を出て玄関を過ぎた辺りから、光明寺の紅葉の中でも特に美しい「もみじ参道」が見られます。樹齢150年にもなる木々に包まれた参道は、見頃を迎えると色鮮やかな秋色のトンネルになります。参道の木々は徐々に赤く染まり始めていました。もみじ参道の紅葉はまもなく見頃を迎え、12月上旬まで楽しめそうです。