2月3日は節分。毎年、市内各地の神社仏閣では様々な節分行事が行われています。八幡市の石清水八幡宮で一足先に行われた、「鬼やらい神事」の様子を紹介します。
都の裏鬼門に建つ石清水八幡宮
石清水八幡宮は、八幡市の男山山頂にあります。山頂までは、京阪「八幡市駅」から男山ケーブルでわずか2、3分ほど。摂社に立ち寄りながら、参道を30~40分ほど歩いて登ることもできます。
石清水八幡宮の建つ男山は、都の西南の裏鬼門に位置し、古くから国家鎮護の社として崇められてきました。日本三大八幡宮の一つにも数えられ、本殿や楼門など数多くの建造物が国宝に指定されています。
迫力ある鬼が登場する「鬼やらい神事」
毎年、節分の前の日曜日に、「鬼やらい神事」が行われています。2018年は1月28日にあり、多くの参拝者で賑わいました。
神事は宮中の古式に則った追儺(ついな)式。まず鬼やらい人が、桃の枝が飾られた桃弓を使って四方と今年の恵方の南南東を射抜きます。続いて桃の枝の剣で、「鬼やろう」と言いながら四方と恵方を打ち邪鬼を祓うのです。
続いて、太鼓の音とともに4匹の鬼が登場。鬼は参拝者を驚かしながら本殿へと進みます。鬼の姿に、思わず泣きだしてしまう子どもも見られました。
参拝者に向けた福豆まきも
本殿では神職らが、豆を手に鬼を待ち構えていました。鬼が本殿にやって来ると、一斉に「鬼やろう」と言いながら豆をまきます。豆に当たった鬼は、豪快に転げ回っていました。鬼は襲いかかろうとするたびに豆に当たり、ついに南総門から外へ。無事にすべての鬼が退散しました。
続いて本殿では、福豆まきが始まりました。参拝者たちは福豆を掴み取ろうと、一生懸命に手を伸ばします。先ほど泣いていた子どもたちも、福豆を手にして嬉しそうな顔を見せていました。