春の陽気に誘われて、梅の花が見頃を迎えています。伏見区にある城南宮は、梅と椿が一緒に楽しめるスポット。花に彩られた境内では、「しだれ梅と椿まつり」が行われています。
都の南方を守護してきた「城南宮」
城南宮は794年の平安京の遷都の際に、都の安泰と国の守護を願って創建されました。平安時代後期には城南離宮(鳥羽離宮)が造営され、政治や文化の中心地として発展。毎年春と秋に行われている宮中の歌会を再現した「曲水の宴」では、当時の華やかさを感じることができます。
拝殿や本殿へと続く城南鳥居をくぐると、左手に神苑の入口があります。中へ入ると、小道に沿って様々な椿の花が見られました。
しだれ梅が咲き乱れる「春の山」へ
小道を抜けた神苑の西側には、約150本ものしだれ梅が並ぶ「春の山」が広がっています。見頃を迎えると、梅の花が辺り一面を鮮やかに彩ります。紅白に染められた春の山は、思わず見入ってしまうほどの美しさ。梅の香りも楽しみながら、ゆっくりと散策してみるのがおすすめです。
「梅が枝神楽」の奉納も
春の山を過ぎると、再び椿の花が。この辺りでは、城南宮ならではの梅と椿の共演が楽しめます。また本殿の隣にある神楽殿では、「梅が枝神楽」が奉納されています。梅の花を冠にさして梅の枝を手にした巫女が、優美な舞を披露。美容健康と招福祈願の「梅の花守り」を授与してもらうこともできます。
「しだれ梅と椿まつり」は3月22日まで。春の訪れを感じに、城南宮へ足を運んでみませんか?