3月3日のひな祭りに合わせて、西陣の千両ヶ辻では「ひな祭り 桃の節句の彩り」が行われます。昔ながらの町家が並ぶ西陣で、この地ならではのひな祭りを楽しんでみませんか?
西陣織で栄えた千両ヶ辻
大宮今出川界隈は、千両ヶ辻と呼ばれるエリア。かつては糸屋や織物商が軒を連ねる西陣織の中心地でした。一日に千両にもなる生糸や織物が売買されたことが、名前の由来といわれています。
毎年ひな祭りの時期に催されているのが、千両ヶ辻一帯を会場にした「ひな祭り 桃の節句の彩り」。今年で4回目を迎え、雛人形の展示にワークショップ、人力車の運行など多数のイベントが予定されています。
雛人形に彩られた町家を訪ねて
雛人形が展示されているのは、大宮今出川から中立売通にかけてのお店や個人宅。お邪魔してみると、立派なひな壇に美しい雛人形が飾られていました。その家に代々伝わるものなど、どれも長年大切にされてきたものばかりです。
京都の雛人形は、向かって右に男雛、左に女雛が並ぶのが特徴です。雛人形と一緒に、華やかなつるし雛やひな祭りの御膳なども見られるかもしれません。
今も和の文化が息づく町
能楽師による五人囃子にちなんだお話や、講談師による歴史講談などもあります。生糸問屋の土蔵や元織屋の町家旅館が会場になっていて、イベントを通して西陣の文化も感じられそうです。
また千両ヶ辻には友禅染の工房やカフェ、写真館などいろいろなお店があります。工房を見学したり、坪庭を眺めながら食事をしたりすることもできます。
2019年の「ひな祭り 桃の節句の彩り」は3月2日(土)・3日(日)の10時~16時半まで開催予定です。