活気あふれる寺町京極商店街の一角に、まるで時間が止まったようなレトロな喫茶があります。大正ロマンや昭和モダンといった雰囲気を醸し出す「WRIGHT商會」を紹介します。
骨董品に囲まれた不思議な空間
WRIGHT商會さんがあるのは、三条通りの南、新京極と寺町通りを繋ぐ裏路地。店先の「珈琲」と書かれた看板に誘われてお店に入ると、繁華街の目と鼻の先にあるとは思えないほど静かで落ち着いた空間が広がっています。元々は骨董品店のWRIGHT商會さん。店の奥へ進むと、年代物の家具や時計、食器などがずらりと並んでいます。気に入ったものは購入することも可能。2階はギャラリーになっており、写真展や演奏会などが催されています。
お気に入りの席を見つけて
喫茶では珈琲や紅茶、ビールやウイスキーなどの飲み物と、ケーキやパスタなどの軽食がいただけます。使われている食器もさすがは骨董品店、レトロで可愛らしいものばかりです。心地よい音楽に耳を傾けながら、重厚感のある椅子に座ってゆったり。おしゃべりを楽しんだり本を読んだりと、思い思いにくつろぐことができます。この居心地の良さに通う常連さんも多いようです。
小悪魔な看板猫に夢中
WRIGHT商會さんには愛らしい看板猫が。常連さんから「梅ちゃん」と可愛がられている梅子ちゃんは、子猫の時に怪我をしているところを拾われたという2代目看板猫。店の片隅の椅子がお気に入りで、この日も丸まってお昼寝をしていました。しばらくして、膝に乗って甘えてきたかと思うと、突然腕をかぷり。よく見ると「噛まれることがあります」の張り紙が。ツンデレっぷりがたまらない小悪魔な看板猫も、人気の秘密のようです。