こうじは栄養豊富で、体にうれしい効果をもたらすと注目されています。三条神宮道にある「大阪屋こうじ店」は、300年以上の歴史を持つ老舗。併設された「糀屋café」では、こうじを使ったいろいろな料理や飲み物が楽しめます。
こうじの味を守り続けて
お店は昔ながらの佇まいで、「糀」ののれんが目を引きます。寛永年間(1624~1644年)に京都・舞鶴で創業し、1804年から大阪屋こうじ店として現在まで続いています。
お店の自慢は、伝統の製法で3日間かけて作り上げる生こうじ。国産米の米こうじや、有機肥料で特別に栽培された米を使った無農薬こうじ、麦こうじなどの種類があります。他にも味噌やもろみ、塩こうじに醤油など、料理に活躍しそうな様々な商品が販売されています。



ここならではのメニューが並ぶ「糀屋café」
町家の奥のスペースは、カフェになっています。和室に座布団と小さな火鉢が置かれ、どこか懐かしい雰囲気。窓の外には風情ある中庭が広がっていました。
メニューは味噌汁定食に京白雑煮、麹100%の甘酒など。冬限定のしょうゆ麹をのせて食べる湯どうふや、珍しいホットココア甘酒などもあります。



こうじづくしの味噌汁定食
味噌汁定食には、京合わせ味噌を使った味噌汁と魚沼産コシヒカリのごはん、サワラの西京漬けにからし漬が付いています。メインはお椀になみなみと入った具沢山の味噌汁。昆布とにぼしの出汁が効いていて、体を優しく温めてくれます。ふっくらと炊かれたごはんに、西京味噌がふわりと香るサワラも絶品です。
食事やちょっと一服に、立ち寄りたいお店です。


「味噌汁定食」920円