京都人が愛してやまない「コーヒー」。市内にはたくさんのコーヒーの名店があります。こだわりのコーヒーとおやつで、至福のひとときを過ごしてみませんか? 下京区の島原にある「きんせ旅館」を紹介します。
京都最古の花街・島原
かつて花街として栄え、幕末には西郷隆盛や新選組らが出入りしていたという島原。現在も置屋兼お茶屋の「輪違屋」があったり、花街の入口の「島原大門」が見られたりと当時の面影を残しています。
その一角にあるきんせ旅館さんは、江戸時代後期に建てられた元揚屋。風格ある建物の2階が1日1組限定の宿となっていて、1階ではカフェ&バーが営業されています。


大正ロマンを感じさせる空間
格子戸から中へ入ると、目の前には美しいステンドグラス。ロビーには「IWASHI COFFEE(いわしコーヒー)」の焙煎所が併設され、コーヒーの良い香りが漂っていました。
もう一つドアを開けてカフェ&バーへ。高い折上格天井(おりあげごうてんじょう)に寄木の床、重厚感のある家具に様々なモチーフのステンドグラスと、思わず見入ってしまうきらびやかな空間です。大正から昭和初期にかけて改装されたそうで、外観からは想像できないモダンな雰囲気に驚かされます。



香り豊かなコーヒーと手作りケーキを
カフェ&バーでは、IWASHI COFFEEさんのコーヒーがいただけます。いつでも美味しいコーヒーが楽しめるように、豆は少量ずつ焙煎。中深煎りのブラジルは、苦みと酸味を抑えた飲みやすい一杯です。
コーヒーのお供には、本日のケーキを。この日は「クランベリーとピスタチオのパウンドケーキ」で、優しい甘さとクランベリーの酸味がコーヒーによく合っていました。
カフェ&バーは、15時~22時と遅めの営業。訪れる時間帯によっても、違った雰囲気が楽しめそうです。

「ブラジル」500円、「本日のケーキ」600円(セットで150円引き)

